パニック障害について
突然現れる、パニック症状について悩んではいませんか?
- 前ぶれもなく、突然呼吸が苦しくなる
- このまま死ぬんじゃないかと思うくらい、急に動悸が激しくなる
- 急に大量の汗が噴き出してきて、頭に血が上ったようにクラクラしてくる
- 特定の場所に行くと、なぜか不安になり落ち着かなくなる
どれかが思い当たる方もご安心下さい。
当院ならそのお悩みを解決できます!
パニック障害の原因
パニック障害は、かつては『不安神経症』などの病名がつけられていましたが、今はこのパニック障害という名称が一般的にも定着しています。
主な症状は、前ぶれもなくやってくる激しい動悸や呼吸困難・めまいなどの身体に現れるものと、そういった症状がまた現れるのではないか…という極度の不安感です。
このパニック障害の原因については、身体的なものと心理的なものがありますが、改善する上で大切なのが、原因をひとつだけ…ととらえないこと。
『これがあるから、こうなった』というような、いわゆる1+1=2のようなものではなく、様々な要因が複雑に絡み合い、パニック障害となっているケースが多いのです。
そして、パニック障害を疑う症状が現れたら、まずは一度病院で検査してみて下さい。
ケースとしては少ないですが、心臓などの病気で急な動悸が起こった…ということも考えられるからです。
パニック障害の治療をするにしても、まずはこういった命の危険に直結する病気の可能性がないかどうかを調べてみてからの方が良いでしょう。
パニック障害の身体的な原因
パニック障害の身体的な原因としては、脳の神経伝達物質のひとつ『ノルアドレナリン』の暴走と、自律神経の『交感神経』が過剰興奮しているというのがあります。
ノルアドレナリンの暴走
ノルアドレナリンとは、脳の中の神経から神経に情報を伝えるのが役目の化学物質のひとつです。
様々な神経伝達物質があって、それぞれ働く場面も違ってきますが、このノルアドレナリンの役目はズバリ『危機管理』。
危険な状況に置かれた…と脳が判断したとき、このノルアドレナリンが大量に出て、過去の経験から照らし合わせて、危険な状況を最も最善の方法で回避させる…というような指令を出すのです。
危険な状況から回避出来ると、このノルアドレナリンはお役御免…とばかりに下がってくれます。
ただ、何らかの異常が生じて、このノルアドレナリンが暴走して常に大量に出ていたとしたらどうなるでしょう?
特に危険な状況に置かれているわけでもないのに、脳は危険を回避させるような指令を出し続けます。こうなると、もう脳も身体もパニック状態…。
このノルアドレナリンは、脳の『青斑核』という場所から放出されますので、この青斑核に異常があれば当然ノルアドレナリンは暴走します。
ただ、現時点でこの青斑核が異常を起こすメカニズムは解明されていません。
ですが、ノルアドレナリンの暴走を抑えることは可能です。
そのカギとなるのが『セロトニン』。
セロトニンとは、ノルアドレナリンと同じ神経伝達物質の一種ですが、働く場面はノルアドレナリンとはまったく違います。
実はセロトニンの役割のひとつには、他の神経伝達物質が暴走したり低下したりしないようバランスを取る…というのがあるのです。
つまり、セロトニンがきちんと機能していれば、ノルアドレナリンも暴走せずに安定して働くことが出来るのです。
セロトニンがしっかり働くようにするためには、軽い運動が有効です。
また、朝日を浴びることでも増えていってくれます。
なので、朝に太陽の光を浴びながら軽いウォーキングをすると、ノルアドレナリンの暴走を抑えることができます。
交感神経の過剰興奮
交感神経が過剰に興奮し過ぎても、パニックに陥ることがあります。
この場合重要なのが、交感神経を無理やり抑え込んだりせずに、適切に働かせてあげる…ということです。
たとえば怒りや悲しみを感じたときには、交感神経が上昇していきます。
このとき怒りの気持ちを声や身体の動きで吐き出したり、悲しい気持ちが高まって涙を流したりすると、交感神経は目的を達したため下がっていきます。
でも、逆に怒りの気持ちを無理に抑え込んだり、悲しいのに涙が出るのを無理に我慢したりすると、交感神経は目的を達することが出来ず、ずっと高いレベルのままウロウロし続けてしまうのです。
また、自律神経には『時間』『空間』『人』の概念がありません。
どういうことかと言うと、たとえば『子供の頃(時間)』『今は住んでいない実家で(空間)』『親に(人)』言われた一言を思い出すと、今でも悲しい気持ちになる…という過去があったとします。
頭ではそれは過去のことと考えるでしょうが、自律神経にとっては過去のことではなく、思い出した瞬間から今現在起こっているストレス…と認識してしまうのです。
このように、今現在のことだけではなく、過去に起こった問題でも、思い出すだけで交感神経に容易にスイッチが入ってしまいます。
交感神経が過剰興奮しやすい方は、こういったことを思い出してはずっと我慢する癖をお持ちの方も少なくありません。
そのため、感情を抑え込むために身体の関節が硬く動きづらくなっていたり、感情を出させまいとして筋肉も異常に硬くなってしまっている方が多いのです。
このように交感神経が興奮してしまったケースでは、大きな声を出したり、身体を激しく動かしたりして、交感神経をしっかり使い切ってあげると、徐々に静まっていってくれます。
ただ、そういったことが出来なくなってしまった方は無理をせず、まずは体操でもストレッチやヨガでも、身体の緊張を緩めることから行った方が良いでしょう。
また、これとは逆に交感神経を鎮めた方が良いケースもあります。
たとえば、仕事や勉強・家事などでオーバーワークになっていたら、当然ですが休息をとった方が良いですよね。
一般的にはですが、感情の昂ぶりによって起こる交感神経の過剰興奮は、無理に抑えようとせず適切に働かせてあげるようにすること。
身体を動かしすぎたり頭を使いすぎたりしたときは、休息を入れて交感神経を鎮めてあげるようにすると良いでしょう。
パニック障害の心理的な原因
厳密に言えば、心理的な原因だけでパニック障害になることはほとんどありません。
最初にパニックに陥るのは、ノルアドレナリンの暴走や、交感神経の過剰興奮など、身体の問題から起きることがほとんどだからです。
ここで言う心理的な原因とは、最初にパニックに陥った恐怖感から極度の不安感へと発展したようなケースです。
たとえば、通勤で満員電車に乗っていたとします。
この日はたまたま電車のトラブルで、いつもより遅れていました。『あ~、会社に遅れそうだな…。また課長に怒られちゃう…。何て言い訳しよう(この時点でノルアドレナリンが上昇)…。あ!そういえば朝一で会議の資料仕上げておけって言われてたっけ!どうしよう…これじゃ間に合わないよ…ハァハァ(と、呼吸が荒くなる。ここで行き場のない交感神経の急上昇)…』
こういったことがきっかけで、パニック発作は起こります。
この人はこの日、たまたま運が悪いことが重なっただけなので、本来ならそれほど深刻にならなくても良いのです。
ただ、この人の頭の中ではそのように考えません。
パニック発作があまりにも強烈な記憶として残ると、『満員電車に乗るとパニックになる』という、超短絡的な思考が出来上がってしまうのです。
そうすると再びパニックに陥りたくないため、満員電車を避けるようになります。
ですが、それだけでは『またあんなパニックになったらどうしよう…』という不安は消え去りません。
不安が不安を招くようになって、やがて『満員じゃない電車でも怖い…』『エレベーターの中でパニックになるかもしれない…』『人が見ていると思うと不安になる…』というように、ますます不安がエスカレートしていくのです。
このような不安の行き着く先は、『予期不安』や『広場恐怖症』などです。
予期不安とは、実際に起こるかもしれない…と考えるだけで極度の不安に襲われるというもので、広場恐怖症とは、満員電車や飛行機・バスの中など、何か起きたときに身動きが取れない状況に対する恐怖症です。
これはあくまでひとつの例で、パニックに陥るかもしれない…という恐怖心を掻き立てるスイッチは星の数ほどあります。そのため、実際にパニック発作につながるきっかけはその人その人によって変わってくるのです。
このようなパニック障害から発生した極度の不安感は、ご自身の努力だけではなかなか改善させられません。
適切なカウンセリングなどを挟みながら『やっぱり(怖くて)ダメだった』という経験を『(意外と)大丈夫だった』という経験に少しずつ変えていくようにするのです。
パニック障害を助長しやすいもの
身体的や心理的な原因の他に、パニック障害を助長しやすいものもあります。
呼吸の質
パニック発作が起きている時は、ほぼ例外なく過呼吸状態になっています。
つまり、普段から呼吸の質が悪く、常に浅い呼吸になっている方は、それだけでパニック発作を起こしやすくなるのです。
飲食や生活習慣
パニック障害を助長しやすい飲食物や生活習慣としては、次のものがあげられます。
- タバコ
- 炭酸飲料
- カフェイン
- 睡眠不足
- ひどい疲れ
- アルコール
- 薬物
ご安心下さい!当院がなかなか治らないパニック障害からあなたを救います!
パニック障害を改善させるには、まずは身体の問題を改善させることが不可欠です。ほとんどのケースではノルアドレナリンの暴走が見られますので、それを安定させるためにセロトニンが正常に働く必要があります。
感情の昂ぶりによって交感神経が過剰に興奮しているケースでは、不必要に抑えようとすると余計交感神経が高まってしまいます。こういった場合は、身体の緊張を緩めていきながら、抑え込んでいる感情を適切に吐き出すワークも併せて行うととても有効です。
過剰な予期不安など心理的な問題については、不安を感じる環境や行動に対して『大丈夫だ。不安にならない』というような、記憶の上塗りをしていく必要があります。これは身体の安定を見ながら、ほんの少し頑張れば達成出来る『小さな成功体験』を積み重ねていくことで不安が減っていきます。
当院ではパニック障害でお悩みの方に、次のような施術などで対応しております。
- セロトニンを活性化させる独自の施術法で、ノルアドレナリンの暴走を抑えていきます。
- 感情を吐き出させないように筋肉や関節が硬くこわばっているケースが多いので、身体を優しく揺らすようにして各部の緊張を緩めていきます。
- 呼吸の質が低下している場合は、横隔膜が適切に動くような施術を加えていきます。
- 身体の安定を見計らって患者さんと相談しながら、感情を適切に出せるようなワークをご提案したり、予期不安などを引き起こしやすいものに対しては小さな成功体験が出来るようなご提案をしていきます。
- 食習慣や生活習慣などを詳しくお聞きして、生活習慣指導も併せて行っていきます。
いずれの施術も、必要以上に痛くしたり、無理やり行ったりするようなことはありませんのでご安心下さい。
当院にはなかなか治らないパニック障害について、心身ともに解消させる技術があります。一度ご相談下さい。
【この記事の著者】 【主な資格】 2017年 2019年 2023年 不調に悩む方に寄り添った施術ができる理由を動画にまとめました。
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