自律神経とめまい

なかなか治らない、めまいについて悩んではいませんか?

  • 病院に行ったり、薬を飲んだりしても、めまいがなかなか治らない
  • 一時的におさまっても、まためまいが再発するということが長年続いている
  • 日常生活は何とか送れているが、常に身体がフラフラする感じがする
  • めまいが酷くて学校や仕事に行ったり、家事をしたりすることが出来ない

どれかが思い当たる方もご安心下さい。

当院なら、そのお悩みを解決できます!

めまいに隠れた重大な病気の可能性

めまいを治そうとする前に、まずはやっておかなければならないことがあります。それはそのめまいが、重大な病気によるものかどうかを調べることです

めまいを伴う重大な病気のひとつには脳の病気があります。代表的なものでは、くも膜下出血や脳梗塞、脳腫瘍などで、こういった病気から起こるめまいには、主に次のような特徴があります。

  1. どのような姿勢でいてもめまいが収まらず、それが1日以上続いている。
  2. 立っていられないくらいの激しいめまいや、めまいとともに強烈な頭痛や抑えられない嘔吐感が続いている。
  3. 眼球が上下に小刻みに揺れている。

あくまでひとつの目安ですが、こういった症状のめまいが起こった時は、迷うことなく病院で検査してもらいましょう。

ただ、重大な病気が隠れているケースは、めまいで悩まれている方のわずか数パーセント。ほとんどのめまいは病院でも原因が見つからず、薬で様子を見ましょう…と言われてしまうことが多いのです。

めまいの身体的原因

ひとくちにめまいと言っても、実はその原因となるものは様々あります。心理的な問題からめまいが起こることもありますが、めまいの多くは身体の異常から発生します。

三半規管の乱れ

耳の奥には『三半規管』という、平衡感覚を保つための器官があります。この三半規管の中はリンパ液で満たされていて、極細の毛が密集している場所があります。そしてその毛の上に『耳石(じせき)』という小さな石があり、その耳石が動くことで、身体はどの方向に動いているのかを察知するのです。

耳石が毛の上にとどまっていてくれれば問題ありませんが、実は何かのはずみでポロっとこぼれ落ちてしまうことがあります。そうすると身体は動いていないのに、三半規管からの情報では『上に動いてる』とか『横に動いてる』といったことが脳に届いてしまいます。そうすると脳は『身体は動いていない。でも動いているって情報も上がって来る…。あ~!どっち~!?』というように、混乱を起こしてしまい、これがめまいを引き起こすのです。

この耳石がこぼれ落ちる一番大きな原因は、三半規管の中にあるリンパ液が少なくなったり、ある場所は十分あるけどある場所は少ない…といった、リンパ液の量のバランスの悪さなどです。また、実は加齢も関係していて、耳石を支える毛も加齢とともに弱くなっていってしまいます。加齢が必ずしも三半規管を悪くさせるということではありませんが、三半規管が弱っていくひとつの要素でもあるのです。

眼球の動きづらさや、見え方のズレ

私たちの眼球は、主に6つの小さな筋肉によって動いています。ただ、小さな筋肉だからこそ、脚や腕・背中といった大きな筋肉に比べて疲労も起きやすいのです。そうなると眼球をスムーズに動かせなくなりますが、実はこういったこともめまいを引き起こしやすくなるのです。

これは首の歪みなどとも連動していますが、ある方向を見ようとするとき、私たちの脳の中では見えるであろう物や風景を予測しています。でも首や眼球が動きづらくなっていたりスムーズに動かなくなっていたりすると、実際に見える景色と脳で予測した景色にギャップが生まれます。そうすると脳は混乱してめまいが起きるのです

こうなってしまう大きな原因は、眼球をあまり動かさずに視点を固定し過ぎてしまうことです。特に現代では、スマホやゲームが広く普及してしまい、眼球をダイナミックに動かすということが昔に比べて減ってきました。また、スマホやゲームを使いすぎると、遠近の調整能力も低下してしまいます。つまり、眼を使う機能が慢性的に疲労している状態とも言えるのです。

視覚情報がうまく伝わらない

私たちが目にしたものは、視神経という目の神経を通って、脳に情報が伝わります。この目から脳までの神経の流れの中で、何か問題が起きてもめまいが起こります。

このとき、たとえば神経が切れているとか、完全に情報が遮られているといったことが起きれば、左右どちらかの目が見えなくなってしまうか、見え方に明らかな問題が見つかり、神経の異常にすぐ気が付きます。ただ、何らかの問題が生じて神経の経路は生きているけど伝わりづらいといった状態になると、脳は混乱してしまいめまいが起きるのです

こういったことが起きる一つの原因として、脳脊髄液の滞りがあります。脳脊髄液とは、脳が傷ついたりしないよう守ってくれる水のことですが、これは脳で作られて頭の中を巡って首から下に流れていき、最後は身体に吸収されていきます。ところが何らかの原因でこの流れの滞りが起きることがあるのです。脳脊髄液は常に脳で作られていますので、流れの滞りが起きると頭の中は徐々に脳脊髄液でパンパンになってしまうのです。実はこの目の神経が伝達するルートの多くが、この脳脊髄液の流れるルート上にあるのです。溜まりすぎてパンパンになった脳脊髄液は、こういった神経を圧迫してしまい、その結果徐々に神経が働きづらくなってしまうのです。

交感神経が過剰に働いている

交感神経が過剰に働きすぎても、めまいは起こります。交感神経には体温を上げる、血圧を上げる、血管を細くする…といった働きがありますが、この状態が長く続くと、頭に血が上った、いわゆるのぼせたような状態になってしまいます。お風呂で湯当たりした経験や、熱中症を経験した方なら分かると思いますが、交感神経が過剰に働くとあのような状態になってしまうのです。

交感神経が過剰に働く背景には、仕事や家事・勉強での多忙、溜め込んだ怒りの感情、カフェインなど交感神経を刺激しやすいものの摂りすぎ…などがあります。

それともう一つ、忘れてはならない根本的な原因があります。それは呼吸。実は私たちの身体は、酸素が不足すると神経が過敏になっていくのです。呼吸が浅くなっていき、取り込む酸素が不足していくと、身体は過敏な方に傾きやすくなります。つまり、呼吸が浅くなっていくと身体は過敏になっていき、その結果交感神経が過剰に働くことになってしまうのです。ゆっくり深呼吸をすると、副交感神経が働きやすくなりリラックスしていくのとは逆のパターンですね。

姿勢を保ちづらくなる

一般的にイメージされるめまいとは少々違うかもしれませんが、身体の姿勢を保ちづらくなってふらつくような感覚も、実はめまいのように感じてしまいやすいのです。この姿勢を保ちづらくさせる要因としては、脚や体幹の筋力の衰えなどの他に、実は小脳の機能低下があるケースも多いのです。

小脳の一番の役目は、姿勢を保たせるということです。なので、もしも小脳で脳梗塞が起きたら、とても立っていることは出来ないくらいのめまいに襲われます。

ただ、脳梗塞のような明確な原因がなくても小脳の機能が徐々に低下して、姿勢がやや保ちづらくなるというケースはあるのです。これは普段の生活ではなかなか気付きづらい僅かな機能低下ですが、小脳の検査を行えばハッキリと分かります。もしも小脳の機能低下がみられる場合は、小脳を使うような運動やリハビリがとても有効です。

めまいの心理的原因

このようにめまいの多くが身体の異常から起こりますが、実はその中に心理的要因が混ざっていることもあります。心理的要因のみでめまいが起こることは少ないですが、なかなか良くならないめまいには、身体的な原因の他に心理的な原因が隠れているケースが実は多いのです。

心理的な原因をあえて挙げるなら、次の3つになります。いずれも過度にストレスを受けることによって起こります。

  1. 解離…ストレスを回避しようとして、自分の身体と感覚が分離してしまった状態です。この解離の最たるものは多重人格障害のようなケースです。この場合、自分の身体の感覚に実感が感じられなくなるので、フワフワしたような感覚を感じることが多いです。
  2. 分裂…ストレスに耐えようとして、自分の身体を過度に緊張させすぎてしまった状態です。身体のあちこちが硬くなってるのに、強いマッサージなどでも全く痛みを感じないような方は、この分裂の最たるケースです。この場合、身体を緊張させすぎてしまうことで逆に手足にエネルギーが行き渡らなくなり、身体のふらつきを感じることが多いです。
  3. フリーズ…ストレスに耐え過ぎてしまい、自分の身体がいうことを聞かなくなってしまった状態です。フリーズとは凍りつき現象とも言って、凍りつくように固まることでストレスを回避しようとする、生物としての原始的なストレス回避法なのです。この場合、凍りつき現象で身体の動きや感覚などが低下してしまっているので、自分の身体の実感がなくなるような感じになることが多いです。

ご安心下さい!当院がなかなか治らないめまいからあなたを救います!

ここに挙げたのは代表的なめまいの原因ですが、ひとつの原因だけでめまいが起きる事は少ないです。2つ以上の原因があったり、それ以外にも様々な要因が絡んでめまいは起こります。重要なのは、どのような原因で起きているのかを見極めることと、その原因に対して的確な施術やリハビリを行っていけるかです。

当院ではめまいでお悩みの方に、次のような施術などで対応しております。

  1. 初回の問診時では、原因として考えられる場所を徹底的に検査して原因を探っていきます(初回では検査しきれない場合、2回目以降に行う場合もあります)。
  2. 眼球の動きづらさや、小脳の機能低下については、適切なリハビリを行って機能の回復を促していきます。
  3. 脳脊髄液の正常な循環は、自律神経のみならず、三半規管の中のリンパ液にも影響します。そのため頭や首の骨の調整をしていき、脳脊髄液の正常な循環を促していきます。
  4. 呼吸が浅くなって酸素がうまく取り込めないケースも多いので、横隔膜や内臓などにもアプローチしていき、呼吸の改善も目指していきます。
  5. 心理的な問題も絡んでいる場合は、必要に応じてカウンセリング・ボディワークなども行って対応していきます。

いずれの施術も、必要以上に痛くしたり、無理やり行ったりするようなことはありませんのでご安心下さい。

当院にはなかなか治らないめまいについて、心身ともに解消させる技術があります。一度ご相談下さい。