自律神経と不眠症

夜に寝付けない、眠りが浅いといった不眠の症状でお悩みではありませんか?

  • 寝ようと思って横になっても、なかなか寝付けない
  • トイレに行くわけでもないのに、夜中に何度も目が覚めてしまう
  • 夜明け前に目が覚めてしまい、それからなかなか寝付くことができない
  • 身体は明らかに疲れているのに、眠ろうとすると目がさえてしまう

どれかが思い当たる方もご安心下さい。

当院ならそのお悩みを解決できます!

あなたはどのタイプの不眠症?

なかなか眠れない症状の不眠症ですが、一口に不眠症と言っても大きく次のような症状に分かれます。

  1. 入眠障害…眠りにつくまでに時間がかかり、なかなか睡眠が訪れてこない状態
  2. 睡眠維持障害…中途覚醒とも言われていて、寝付くことが出来ても、夜中に目が覚めてしまう状態
  3. 早朝覚醒…眠れても朝早くに目が覚めてしまい、そのまま再び眠れなくなってしまう状態
  4. 熟眠障害…時間的には眠れているはずなのに、十分眠れたような気がしない状態

これらの症状ひとつでも相当悩まされるものですが、人によっては複数の症状で悩まされる方もいらっしゃいます。ただ、各症状にはそれぞれ微妙に違う原因が潜んでいることもありますので、まずはご自身にどの不眠症の症状が現れているか把握することが大切です。

各タイプの原因をきっちり分けることは難しいですが、この後タイプ別の大きな原因についてもご説明していきます。

不眠症についての情報の間違い

ただその前に、不眠症の間違った情報を改める必要もあります。広く世間に知られる不眠症についての情報の中には、かつては常識だったけど現代では『それは間違ったもの』とされているものがけっこうあります。

なので、ここでご自身の不眠症に対する認識を一度リセットしておくと良いでしょう。このような間違った情報はいくつかありますが、ここでは多くの方が誤解している2つをご説明しておきます。

1日に7~8時間睡眠を取らなければならない

かつては常識とされてきましたが、実は昨今では必ずしも正解とは言えないようです。と言うのも、人に必要な睡眠時間というのは、実はかなり個人差があるのです。同じ年齢や性別、果てはおなじような仕事をしている人でも、1日9時間寝なければ睡眠不足になってしまう人もいる一方で、1日3時間の睡眠で元気に過ごせる人もいます。

このように必要な睡眠時間には個人差があるのですが、ではどこでその適正な睡眠時間を見極めればよいのでしょう?答えは日中にやってくる眠気があるかないかです

睡眠時間が仮に短くても、日中に眠気がやってこなければ、実はその時間がその人にとっての適正睡眠時間なのです。逆に1日9時間以上眠っていても日中に眠気がやってくるようであれば、その人は睡眠時間が足りてないと言えるのです(実際は9時間寝ても足りないということはほぼなく、このようなケースは睡眠の質の問題であることが多いです)。

なかなか寝付けないから、早めにベッドで横になるようにする

これも不眠でお悩みの方がやりそうな行動ですが、これも実は間違いです。間違いどころか、実は不眠症をさらに助長させている可能性もある行動なのです。

早くベッドで横になっても、当然ですがすぐに眠れるわけではありません。一時的なものであればさほど影響はありませんが、不眠でお悩みの方がこういった行動を続けると、身体の方が『ここは自分が眠る場所ではない』と誤った認識を持ってしまうのです。そうすると、実際に眠気を催して横になっても、そのとたんに目がさえてしまうといったことが起こりうるのです。

こういったことを防ぐには、本当に眠気を感じてから横になるようにしたり、出来るだけすぐに眠ってしまうような体験を積み重ねて、身体の方が『ここは自分が眠る場所だ』と認識出来るようにする必要があるのです

不眠症の原因

不眠症の原因は、広い視点に立てば主に自律神経の交感神経が過剰に興奮することで起こります。ただ、交感神経が過剰に興奮するのでも、その興奮するパターンによって不眠症の現れ方に違いが生じてきます。ここでは、先ほどあげた不眠症のタイプによって、どのような形で交感神経が興奮していくのかをご説明していきます。

昼間の興奮を引きずっている、翌日などの先のことを考えすぎてしまう…など

日中は仕事などで、主に交感神経が興奮します。ですが、夜になってもこれを切り替えられずにいつまでも仕事モードでいると、当然ですが交感神経はなかなか沈静化してくれません。同様に『明日の会議、発言を求められたら何て言ったら良いだろう…』『今月うちのチームは目標を達成出来るのかな…』などと、先のことを考えすぎても交感神経は興奮したままとなってしまいます。

このような興奮状態をずっと引きずっていたり、寝入るときに先のことを考えてすぎてしまってはなかなか眠りにつけなくなります。これは『入眠障害』になってしまう可能性が高いパターンなのです(もちろん他の不眠症タイプとして現れることもあります)。

こんな場合、夜まで仕事などを引きずらないようにオンとオフの線引きを設定するという対策法があります。たとえば『風呂上りにビールを飲んだ瞬間から仕事のことは忘れよう』とか、『帰ってきて子供を抱っこした瞬間から先は自分や家族の時間だ』というように、『ここからはオフの時間…』という線引きをすると、比較的交感神経が沈静化しやすくなってくれます。

身体に合っていない寝具を使っている、スマホやテレビを遅くまで見ている…など

これは身体や脳の不快感を助長させる行為で、『睡眠維持障害』や『熟眠障害』を引き起こす原因のひとつでもあります。

身体に不快感があれば、当然ですがぐっすり眠ることは出来なくなります。その最たるものが合わない寝具を使っているということですが、他にも身体になかなか改善されない歪みがある場合もこういったことが起こります。

身体に歪みがあると、無意識のうちにそれ以上歪みを作らないように身体の筋肉を緊張させてしまい、その緊張が副交感神経を働きづらくさせるからです。この場合適切な寝具を使用して、さらに身体に残ってしまった歪みを改善させることで、良い眠りが訪れることが多いです。

 

また、夜遅くまでスマホやテレビを見続けるのも睡眠維持障害や熟眠障害を引き起こしやすくなります

この場合、スマホやテレビ画面のブルーライトも影響しますが、見ている内容によっても大きく影響を受けます。その内容とは、交感神経を興奮させやすいもの。たとえばホラーやアクションものといったハラハラドキドキさせる映画やドラマ、ボクシングなどの格闘技系スポーツ、つい熱中してしまうスマホゲームなどは、見たりやったりするだけで交感神経が興奮してきます。不眠症にお悩みの方は、特に夜寝る前にこういったものは控えた方が良いでしょう。

寝過ごしてしまうことにトラウマを持っている、寝入ってしまうことに恐怖感を持っている…など

たとえば、大事なテストの日に寝坊してしまったり、重要な取引先との約束の日に寝坊してしまった…。こういったことを経験すると、寝過ごしてしまうことへの過度なトラウマにつながってしまいます。そうすると熟睡していてもふとしたことで時間より早く目が覚めてしまい、『早期覚醒』へと発展してしまうのです。

また、幼少期にゆっくりと寝ていられなかった体験を繰り返すことも、早期覚醒につながってしまうことがあります。たとえば、両親の仲が悪く朝から夫婦げんかの言い合いが絶えなかった、家庭の事情で朝食やお弁当を自分で作らなければならなかった…などです。このような場合、生活習慣の改善や身体の改善などに加えて、過去のトラウマや恐怖心を払拭したり乗り越えるような取り組みなども必要になってきます。

体内時計の乱れ

私たちの脳の中では、朝日を浴びてから約15時間後には『メラトニン』という物質が増えてきて、このメラトニンが眠気を感じさせてくれます。当然ですが、何らかの事情でメラトニンが不足すると体内時計が乱れて、夜になってもなかなか眠りにつくことが出来なくなります。この体内時計の乱れは、あらゆるタイプの不眠症のきっかけになり得るのです。

このメラトニンを作り出すのに必要なものが、脳内神経伝達物質の『セロトニン』です。セロトニンは主に朝から午前中にかけて脳の中で最大に増えてくれますが、夜が近づくにつれてこのセロトニンがメラトニンに変わっていってくれるのです。つまり、セロトニンが不足するような生活習慣があると、メラトニンも不足して不眠へと発展しやすくなるのです。

セロトニンは朝日を浴びたり、適切な運動をすることによって増えていってくれます。逆に言えばカーテンを閉め切った部屋にこもっていたり、運動をまったくしない生活習慣などではセロトニンは増えてくれません。まずはカーテンを開けて朝日を部屋に入れること、疲れない範囲での適度な運動を心がけると良いでしょう

 

※不眠症のタイプとこれらの原因が、必ず一致するというわけではありません。実際は原因が多岐にわたっていることが多いので、症状の重い方は自己判断せず専門家のご意見を聞くようにして下さい。

その他の不眠の原因

その他、不眠の原因となりうるのは、次のようなものがあります。

  • コーヒーなど、カフェインが含まれているものの摂りすぎ(カフェインは代表的な交感神経刺激物質なので、摂りすぎると眠れなくなります)
  • 夜遅くにコンビニやスーパーに買い物に行く(お店の灯りは強すぎるので、その灯りで交感神経が刺激されやすくなります)
  • いつも熱いお風呂に入浴する(熱すぎるお風呂は交感神経を刺激します。少しぬるめのお風呂に入浴しましょう)
  • 寝る直前にお風呂に入る(身体が熱を持ってしまい、眠りづらくなります。身体が適度に冷えることで副交感神経が働き眠りやすくなりますので、眠る1時間30分前を目標にお風呂を済ませるようにしましょう)
  • 夜遅くに食事を摂る(消化吸収も悪くなり、眠りの質も低下します。出来るだけ寝る3時間前には食事を終わらせておきましょう)

ご安心下さい!当院がなかなか治らない不眠からあなたを救います!

不眠症は、あらゆる自律神経失調症の症状の中でも原因が多岐にわたっています。ですが逆に言えば、その原因をひとつひとつ見つけて改善させることによって、少しずつ眠れるようになることが多いのです。

 

不眠症の方が真っ先に取り組まなければならないのが、生活習慣の改善です。ほとんどの場合、生活習慣の中に眠りを妨げるような行動が見られるので、そこを見直すだけで改善していくケースもあります。ただそういった生活習慣はほとんど無意識にやってしまっているので、ご自身では気付けないでいることが多いだけなのです。

また、身体の歪みが強く残っているケースではそちらの改善も必要です。身体の歪みも副交感神経が働きづらくさせる要因ですが、これもご自身では気付いていないというケースも少なくありません。

心理的な要因でなかなか熟睡出来ないケースでは、眠りを妨げるようなストレス・トラウマを払拭したり乗り越えたりするカウンセリングやボディワークが必要なこともあります。

 

また、これがもっとも大切な事かもしれませんが、『眠りにこだわりを持ちすぎない』ということも必要です。不眠でお悩みの方は眠れないということをとても重大なことと考えていらっしゃるケースが多いです。もちろん眠れないということはとても大きなお悩みだと思いますが、皮肉なことに眠りにこだわりすぎるとかえって眠れなくさせることも多いのです。今晩眠れなければその分、明日は眠れるだろう…というように、楽観的に考えるようにすると案外スッと眠りに落ちることもあるのです。

 

当院では不眠症でお悩みの方に、次のような施術などで対応しております。

  1. 問診のときに眠りを妨げるような生活習慣を出来るだけ拾い上げて、ひとつひとつに可能な範囲での改善アドバイスをいたします。
  2. 身体の歪みに対しては、優しく背骨を揺らすような施術で歪みの解消を促していきます。
  3. セロトニンの低下が見られる方に対しては、セロトニンが活性化され適切に働くように促す施術を行っていきます。
  4. 交感神経が過剰に興奮している方に対しては、副交感神経が働きやすくなるように頭の骨の歪み調整や、内臓調整などを行っていきます。
  5. 眠りを妨げる心理的なお悩みがあるケースでは、ご希望に応じてカウンセリングやボディワークなども併用していきます。

いずれの施術も、必要以上に痛くしたり、無理やり行ったりするようなことはありませんのでご安心下さい。

当院にはなかなか治らない不眠症について、心身ともに解消させる技術があります。一度ご相談下さい。

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たくや整体院 院長 藤嶋琢也【この記事の著者】
たくや整体院 院長 藤嶋琢也

【所属】
・日本自律神経研究会
・日本DRT協会
・セロトニン活性療法協会
・SEJapan(Somatelic Experiencing Japan)

【主な資格】
2014年
日本自律神経研究会
自律心体療法アドバンスコース

2017年
日本DRT協会 マスターインストラクター

2019年
セロトニン活性療法協会 上級調律師

2023年
SEP(ソマティック・エクスペリエンシング・プラクティショナー)
日本DRT協会 オーソライズドプログラム