第8回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

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うつ・自律神経専門整体院、たくや整体院院長の藤嶋です。

盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ第6弾の開催

2月3日(土)と4日(日)の2日間、第6回目となる盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップを開催しました。

案内表示

今回は、そのご報告となります。

 

※前回第7回のワークショップについては、こちらをご覧下さい。

 また、こちらからは過去の全てのワークショップのご報告もご覧になれます。

第7回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

今回の会場は、盛岡市民交流センター・アイーナです

会場は前回に引き続き盛岡駅西口にある、市民交流センター・アイーナ8階の和室です。

アイーナ外観

これまではアイーナの和室はコロナ禍での人数制限があり、2日間のワークショップには定員オーバーして使えませんでした。

昨年の春に人数制限が撤廃されたのを受け、アイーナでは初の2days開催です。

 

室内ではありませんが、外の廊下の窓からはこのように、盛岡市内を一望できます。

盛岡市内風景

本来はもう少し右に雪を頂いた岩手山が見えるのですが、窓の角度的にそこまでは見られませんでした(苦笑)。

 

そして、今回もこのワークショップをファシリテート(進行役)して下さるのは、仙台を拠点に活動されている定行俊彰さん。

定行俊彰さん

ワークショップは思っている以上にエネルギーを使うので、これも定番のちょっとしたお菓子や温かい飲み物などもご用意しました。

第8回のお菓子第8回の飲み物

準備も整い、2日間のワークショップの始まりです

今回初めて参加される方が7名いらっしゃいましたので、定行さんからゲシュタルトセラピーってどんなの…?とか、セッションを進めていく上での決まり事など、簡単なレクチャーから始まりました。

第8回冒頭レクチャー

その後、参加しようと思ったきっかけや、今の気持ち、簡単な自己紹介などをする『チェックイン』を経て、いよいよワークショップのスタートです。

(注):参加者のプライバシー尊重のため、このあとのワークの記事については詳細な内容はあえて触れないでおります。また、写真も許可を得られた方以外は加工して載せてあります。どうかご了承下さい。

ずっと心に残っていた恐怖心…。今回が3回目となるTさん

一番最初に手を挙げたのは、今回が3回目の参加となるTさんです。

3回目の参加になりますが、今回初めてずっと抱えていた、とある恐怖心についてお話し下さいました。

話をしていくうちに、感情が昂ってきて、思わずTさんの目に涙が…。

定行さんはゆっくりと語りかけていき、Tさんの中にある固まってしまっていたあるもの解きほぐしていきました。

するとあるところで、Tさんの力強い言葉とともに、表情にも変化が…。

それを境に、Tさん自身も、ご自分の中にあるエネルギーを感じ始めたようでした。

 

正直にご自分のことについて語ってくれたTさん。

その正直さゆえに、これまで色んな苦しみを抱えてこられました。

まだ抱えている恐怖心がすべて拭い去られたわけではありませんが、Tさんもご自身の中にある力を感じて、まずは第一歩を踏み出してくれれば良いな…と思いました。

今も定期的に湧きおこってくる悲しみの正体とは…? 今回が初参加となるMさん

続いて手を挙げたのは、今回が初参加となるMさんです。

昔のある出来事がきっかけで、今でも時々悲しい気持ちが湧きおこってくるというMさん。

そんな悲しい気持ちも、Mさんはご自身の力で乗り越えてきましたが、定行さんはそんなMさんにある言葉をかけました。

Mさんは乗り越えてきたと思っていたようですが、それはご自身のツラい気持ちに蓋をしていたということに気付かれました。

そんなMさんに、定行さんはあるワークを提案しました。

そのワークがピークに差し掛かったあたりで、Mさんの口から予想だにしなかった言葉が…。

 

根底には恐怖心もあって、様々な感情に引っ張られていたMさん。

普段はほんわかした雰囲気ですが、最後に出てきた言葉が、Mさんの中にある生きる強さを感じました。

これからのMさんの未来が、少しでも明るいものであれば良いなと願わずにはいられませんでした。

自分はどうしたいのか…? 今回が3回目となるIさん

ランチタイムを挟み、午後一番に手を挙げたのは、今回が3回目となるIさんです。

人生のひとつの帰路に差し掛かっている状況のIさん。

やりたいこと、やりたくないこと、やらなければいけないこと…など、色んな思いが頭の中を駆け巡って、どうしたら良いか分からない状態でした。

じっくりと聞いていた定行さんも、途中で困ったように頭を抱えましたが、でもすぐに『こういう時には…』というワークを提案されました。

時々笑いも起きるような楽しいワークでしたが、進めていくうちにIさんの頭も余計なものが削ぎ落されていったのか、表情が変わっていきました。

 

頭と身体はつながっている…というのは分かってはいましたが、今回はそれが目の前で実証されたようなセッションとなりました。

Iさんも新たな気持ちで前に進んでいってくれれば良いな…と、改めて感じました。

やらなければいけないことと、やりたいことの板挟み…。今回が初参加となるTさん

4人目は、これも今回が初参加となるTさんです。

やらなければいけないことと、やりたいことの板挟みで、体調まで崩してしまったTさん。

定行さんは、そんなTさんの身体に現れる反応を、丁寧に拾い上げて行きました。

対話していくうちに、Tさんにも徐々に変化が現れてきました。

どうやら、やりたいことの方に気持ちが向いてきているのを感じ始めてきたようです。

すると定行さんは、あるワークを提案しました。

このワークを通して、Tさんの迷っていた気持ちにもハッキリと方向性が出てきたようです。

不思議なことにこのワークを終えると、Tさんの身体の不調もなくなっていました。

 

気持ちが定まると、身体にも変化が現れるということを見せてくれたワークでした。

Tさんのエネルギーが、新たな方向にしっかり広がっていってくれれば良いな…と思いました。

過去に囚われても…。今回が初参加となるTさん

初日の最後のセッションは、これも今回が初参加となるTさんです。

かつて仕事で起こしてしまった失敗を、今でも引きずっているTさん。

コミュニケーションも得意ではないため、前に進めずもがいている状態でした。

定行さんは、そんなTさんが話す言葉の中で気になる点を伝えました。

また、前に進めずにいる思考のパターンも…。

その中で、Tさんの中にあるプロフェッショナルな気持ちの部分に着目。

Tさんも予想すらしていなかった言葉を投げかけられ、戸惑いながらも少しずつ前を見られるようになっていきました。

 

まだ気持ちが本当に前を向けてはいないTさん。

でも、今回のセッションで、少しでも未来に向かって歩んでいこうという気持ちになってくれれば良いな…と改めて感じました。

生きるために行っていた、自分のパターン…。今回が初参加となるTさん

一夜明け、2日目の最初に手を挙げたのは、今回が初参加となるTさんです。

物心ついた頃から、無意識に行っていた自分の対人パターンをお話下さったTさん。

そのパターンのため、体調を崩されたお話をされましたが、それを聞いていた定行さんはTさん自身も気付いていなかったある力を指摘します。

そして、あるワークを提案されました。

Tさんご自身も、自分の中にある力に気付いて、吐き出せていなかった言葉を叫びます。

すると、これまで何かにおびえきっていたようなTさんの表情にも変化が現われました。

これからの生き方について、決意を新たにしたTさん。

人の中にある、生きる力を見させてもらったセッションとなりました。

 

Tさんが越えなければならないものはまだまだありますが、今日見させてもらったTさんの力なら、きっと乗り越えていってくれるだろうな…と思いました。

波乱万丈な人生の先は…? 今回が初参加となるNさん

2人目はなかなか決まらなかったのですが(たまにこういうこともあります)、残った参加者で話し合って、今回が初参加のNさんに決まりました。

幼少期から、波乱万丈な人生だったNさん。

限られた時間の中ですが、定行さんはそんなNさんのお話にじっと耳を傾けていました。

一通り話し終えて、定行さんがNさんにある問いかけをしました。

実はこれまで、ご自身が歩んできた人生を、人に話すことがなかったNさんでしたが、その定行さんの問いかけに対して、何か気付かれたようでした。

ゲシュタルト・セラピーは『今ここ』を感じるというのが大きな根幹です。

今回はまさに、過去色々あったけど、『今ここ』を感じることで変化が生まれたセッションとなりました。

 

Nさんも波乱万丈な人生を歩まれてこられましたが、これから少しでも穏やかに過ごせる日がやってくると良いな…と感じました。

早くに自分自身を守らなければならなかった…。今回が初参加となるCさん

ランチタイムを挟んで、3人目に名乗りをあげたのは、これも今回が初参加のCさんです。

これまで様々なツラい経験をなさってきたCさん。

そのために、ご自身の価値をなかなか認められずにいました。

定行さんは、そのご自分の価値を認められなかったCさんに対して、別の視点からの言葉を投げかけます。

その意味に気付いたCさんの顔には、これまで見られなかった笑顔が…。

今回はワークは行われず、対話のみでセッションが進んでいきました。

それほどCさんが受けてきたストレスは多岐にわたり、これまで苦しめてきました。

 

そんな半生の中でも、Cさんを守ってくれていたものに気付いたとき、小さいけど確かなエネルギーが生まれたように感じました。

本当に重荷がなくなるのは、まだ先の話かもしれませんが、今回のセッションがその第一歩になってくれれば良いな…と、改めて思いました。

止まらない涙の理由は…? 今回が初参加となるKさん

4人目は、これも今回が初参加となるKさんです。

他の方のセッションでも涙を流して、ご自身の番が回ってくると、すぐに涙が止まらなくなったKさん…。

泣きながらも、Kさんはこれまでのツラかった出来事をポツリポツリと話してくれました。

定行さんはKさんの背中に手を当てて、Kさんの呼吸にも注意を払いながら、優しく語りかけていきます。

涙が止まらないということに対して、定行さんはシンプルな理由を話してくれました。

そして、今のKさんの状態はこういうことではないか…ということも…。

Kさんが受けてきた心の傷が癒えるのは、まだ少し先になるかもしれません。

 

もしもKさんが涙を流さずお話できる日が、または我慢せず本当に自分の気持ちのまま涙を流せる日が来たら、Kさんの新たなステージが始まるかもしれません。

その日まで見守っていってあげようと思いました。

焦る気持ちの正体は…? 今回が5回目の参加となるRさん

トリを飾るのは、今回が5回目の参加となるRさんです。

これまでご自身の中にある深い悲しみや、自信のなさがテーマになっていましたが、今回は焦りの気持ちが強くなっていたようです。

焦る気持ちを、Rさんはこれまでとは違い、ご自身の中にあるイメージでしっかりと語ってくれました。

エネルギーの火はあるけど、ずっと弱火のままのよう…。

それを聞いた定行さんは、初めて会った時からの、自分が感じているRさんの変化について話してくれました。

それを聞いたRさんも、その変化については感じられているようです。

 

まったくエネルギーの火がないのではなく、弱火のまま強くできない状態…。

僕も今のRさんを的確に表現している言葉だな…と思いました。

 

焦りは感じるかもしれないけど、Rさんらしくゆっくりと回復に向けて進んでほしい…そう思わずにはいられないセッションとなりました。

ワークショップ後の記念撮影

その後チェックアウトをして、2日間にわたるワークショップを終えました。

 

最後に、参加された皆さんで記念撮影。

初日

2日目

盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップは、年内あと2回と、来年2月に2日間にわたっての開催予定が決まっています。

年内は4月27日(土)と9月28日(土)、そして年が明けた2025年の2月22日(土)23日(日)です。

当院のホームページにも改めて告知いたしますが、ご興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい。

 

最後に、今回ご参加いただいた方のご感想をいくつか載せさせていただきます。

40代/女性より

ふだんでは聞けない他の人の心の悩みとか色んなお話を聞けてすごくきょうかんできるとこもあったし、自分は心にひっかかってる事がいえて、それを聞いてもらえてとてもありがたかったです。

今回のショップはまだ未来へのステップの始まりなので、これから先まだまだ大変なことがあるし、すぐに体調がよくなるわけでもないので、これからもよろしくお願いします。

 

年代・性別非公開

今回は、前回・前々回よりも、自分らしく自分の言葉でさだゆきさんと話す事ができたと思います。

他の方達が自分のワークを見ての感想を言ってくれるのが、こんなにも心が温まる事なんだと気付けました。

同時に、たった数時間なのに、仲間だという安心感も感じられて、グループワークでなければこの安心感は感じられなかったのかなと思いました。

ありのままの自分でいる事、それを感じとった方々がしてくれる反応、それがすごく心地よく感じたワークでした。