第4回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

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うつ・自律神経専門整体院、たくや整体院院長の藤嶋です。

盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ第4弾の開催

去る1月9日(日)と10日(月・祝)の2日間、第4回目となる『盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ』を開催しました。

今年初のワークショップ、そして第1回以来となる2daysでの開催です。

今回はそのご報告となります。

 

※過去3回のワークショップのご報告は、こちらをご覧下さい。

第3回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

第2回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

盛岡2daysゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

会場は、再び盛岡中央公民館の和室で

この年末年始は、盛岡も大寒波に見舞われました。

そのため、このワークショップの開催にも影響が出るかとヒヤヒヤしていましたが、この2日間だけは天候にも比較的恵まれホッとしました。

 

ワークショップをファシリテートして下さるのは、今回も仙台を拠点に活躍されている定行俊彰さんです。

 

前回の第3回は『県民情報交流センター・アイーナ』で行いましたが、今回は再び会場を『盛岡中央公民館』に移しての開催です。

初日は過去にも利用した、別館和室での開催。

そして2日目は、初めて本館の和室で行いました。

写真だとあまりよく分かりませんが、別館和室よりやや広いお部屋です。

本館和室の入り口はこんな感じです。

ちょっとした旅館の玄関口みたいで、少しテンションも上がりました。

しかも、窓からはこんな景色が…。

雪で覆われて分かりづらいですが、これ日本庭園です。

そして参加者の一人が、曇った窓ガラスにこんなものを…。

気持ち的には庭園に出て雪だるまを作りたかったのでしょうね(笑)。

 

温かい飲み物と、ちょっとしたエネルギー補給のお菓子もこのように用意しました。

 

(注):参加者のプライバシー尊重のため、このあとのワークの記事については詳細な内容はあえて触れないでおります。また、写真も許可を得られた方以外は加工して載せてあります。どうかご了承下さい。

2日間にわたる、濃密なワークショップの始まりです

いよいよ2日間にわたるワークショップの始まりです。

準備が整い、いつものように参加者のチェックインからスタートです。

初日は見学者も含めて、総勢12名という人数。

前回に引き続いての参加や久しぶりの参加、今回が初めての参加となる方もいて、それぞれ今の気持ちや参加を決めた経緯などをお話されてスタートとなりました。

ワークを重ねて見えてきた問題の本質とは…? 前回に引き続き参加されたMさん

最初に手を挙げたのは、前回から引き続きご参加されたMさんです。

Mさんは今回で3回目のご参加となります。

これまでのワークでは、一貫してご家族の問題がテーマでしたが、ワークを重ねるごとに良い方向へと変わってきているようです。

ところが今回、あるところからご自身の生まれ育ったご家庭のことに話が広がっていきました。

それを話したときに、Mさんにも新たな変化が…。

 

そこにあるのに気付けていない…そんなことに僕も改めて気付かされたワークとなりました。

日常生活にも困るような緊張感の正体は…? 今回が初参加のKさん

2番目は、今回が初参加となるKさんです。

Kさんは初日の午前中のみしかご参加できないということで、この順番でのワークになりました。

またあまりないケースですが、Kさんのたってのご希望で、今回はご主人もご一緒にワークショップにご参加いただきました。

数年前から、日常生活にも困るくらいの緊張感を感じていたKさん。

ワークが進んでいくと、そんなKさんの良い側面が、ほんの少しだけ過剰になっていたことが明らかになりました。

ご主人によると、出会った頃からその兆候はあったようです。

そしてそこには、ご自身の家族との関係性も絡んでいることが明らかに…。

過剰になっていた部分に気付いたKさんの身体から、少しずつ力が抜けていくのが見ていても分かりました。

ご主人とともに、これからのKさんの日常が少しずつ穏やかになっていくのを願わずにはいられないワークとなりました。

常に感じている不安感とは…? 今回が初参加となるKさん

3番目は、これも今回が初参加となるKさんです。

他の方のワークの最中も、落ち着かない様子だったのが印象的なKさんでした。

常にどうしようもないくらいの不安感を感じているKさん。

ワークの中で、かつてのある出来事に端を発していることが明らかになります。

ただ、ご自身が行っていた不安に飲み込まれないようやっていた事に、実は落とし穴があったのです。

カギとなるのは『思考』と『身体』です。

このように定行さんが手を当てて、身体を意識させることで、Kさんの中にも少しずつ変化が現れてきました。

今回のワークではまだ不安感が少し軽減したくらいですが、Kさんの今後に向けて確かな一歩となるワークだったように感じました。

家族が巻き込まれたトラブル、そして怒りの矛先は…? 今回が初参加となるYさん

4番目も、今回が初参加となるYさんのワークとなりました。

最近になってなにもやる気が起きなくなったというYさん。

ただ、ワークが進んでいくと家族が巻き込まれたという、あるトラブルに原因の根があることが明らかになりました。

そのことを思い悩んでいたYさんですが、そんな中定行さんがYさんの中にくすぶっている怒りの火に気付きます。

それを感じてもらうと、その怒りの矛先はYさん自身が思ってもいなかった人に向けられていきました…。

クライマックスで定行さんが行ったワークで、Yさんの怒りにも変化が見られました。

これによって、怒りも解消されると同時に、Yさんの中にある『守るべきもの』も、しっかりと守られたような気がしました。

まだトラブルによる複雑な思いは残っていますが、Yさんはきっとその解決に向けて進んでいくんだろうな…と思わせるワークとなりました。

かつて自身を襲った症状が意味するものは…? 今回が初参加のSさん

初日最後の方は、これも今回が初参加のSさんです。

このワークは、今回ちょっと特別バージョン的な位置づけのワークです。

というのも、ファシリテートしてくれたのが定行さんではなく、定行さんのもとでゲシュタルトセラピーを学んできたTさんなのです。

 

この盛岡でのワークショップの存在を定行さんに教えてもらったTさんから、是非参加したい…というご希望を受けて、今回ワークショップにご参加いただきました。

そして、可能ならご自身がワークを受けるのではなく、どなたかのファシリテートをしたい…というお申し出だったのです。

 

もちろん、希望者がいなければそのお申し出も受けられなかったのですが、今回は当初見学予定だったSさんが『だったら自分が…』と仰って下さったので、この特別バージョンが実現することとなりました。

 

ワークは、Sさんがかつて急にご自身に起こった、ある症状についてのことがテーマとなりました。

現在その症状はほぼ解消されているとのことですが、ここまで他の方のワークを見ていく中で、Sさんの中にもほんの少し揺り動かされた部分があったようです。

ワーク自体はとても静かに進んでいきました。

今回のワークで、Sさんの中にある未完了の出来事という小さな池に小石が投げられ、ほんの小さな波紋が現れ、良い方に動き始めた…そんなことを感じさせるワークでした。

身体に現れた、声なき言葉とは…? 今回が初参加となるEさん

2日目最初の方は、これも今回が初参加となるEさんです。

Eさんは昨年2月の第1回ワークショップにも参加を希望していましたが、諸事情で断念。

今回が念願かなっての初参加となりました。

とても緊張しやすいEさんは、いざワークが始まっても、ご自身の気持ちをうまく言葉にできないようでした。

そんなEさんの身体のあることに気付いた定行さんは、身体の状態をひたすら感じてもらうワークを行っていきました。

そして、Eさんがご自身の身体の声なき言葉に気付いたとき、かつての苦い思い出がよみがえってきました…。

吐き出せない感情は、身体にしっかりと刻まれているんだな…と、改めて気付かされるワークとなりました。

家族との関係性に気付いた先にあるのは…? 3回目の参加となるTさん

2人目は、第2回以来のご参加で、今回が3回目となるTさんです。

前回、今のご家族の関係性の問題がテーマとなり、あることに気付いたTさん。

今回はその先にある、問題の根源がテーマとなりました。

実は僕の治療院にも通って何度かTさんのお話を聞いてきましたが、今回のテーマが根源的な問題というのは僕も気付いていました。

そういう意味では、やっとその問題をテーマとして扱えるようになってきた…と言えるかもしれません。

ゲシュタルトセラピーの醍醐味ともいえる、座布団に誰かをイメージしてもらいワークを進めていく『エンプティ・チェア』が行われ、一気にTさんの中に変化が現れました。

エンプティ・チェアの対象者とのこれからの関係性を確認して、このあとTさん自身も思っていなかった結末でワークが終わります。

まだ完全に吹っ切れたわけではないかもしれませんが、今回のワークがTさんにとって大きな転機になる…そう思わせてくれるワークとなりました。

自分自身を苦しめている、ある特性とは…? 3回目の参加となるSさん

3人目は、これまでで唯一3回連続での参加となるSさんです。

回を追うごとに、一つずつ問題がクリアになってきているSさんですが、まだ少し不安定な状態になることも…。

そんな中、あることで苦しんでいるという話になり、定行さんはひとつの話をしていきます。

その話を聞いているSさんの目に、うっすらと涙が…。

今回のワークショップの冒頭で、定行さんがとある話をしましたが、奇しくも今回はそれがワークショップを通してのテーマとなったようです。

今回のSさんのワークも、まさにそれがテーマとなっていました。

今回のワークで、Sさんがまた少し生きやすくなれば良いな…と改めて感じました。

人に対する怖さの根源にあるものは…? 3回目の参加となるRさん

4人目は、これも3回目の参加となるRさんです。

初めて参加されたときは静かに…まるで禅問答のようなワークが展開されましたが、3回目となる今回ではRさんが感じている様々なものが言葉として聞けるようになってきました。

もともと、人に対する怖さを抱えていたというRさんですが、ワークを進めていくと、その根底には家族の問題が…。

小さくないダメージをずっと受け続けてきたRさん。

そこにはやはり、今回のワークショップの根底にあるテーマが隠れていました。

Rさんの問題の解決に向けては、まだまだ道半ばだと思います。

ただ、今回ここまでご自身の言葉で語ってくれたことは、ここまでのワークショップを通してRさんの中に、ほんの少しだけど何らかの変化を生み出してくれた…そう感じずにはいられないワークとなりました。

夢が示唆するものとは…? 初回以来の参加となるYさん

トリを飾るのは、第1回以来の参加となるYさん。

でも実は、第1回のときは時間切れでワークを出来ずに終わったのです。

僕の中でも心残りだったのですが、今回はしっかりワークをすることが出来ました。

Yさんは最近見た夢の断片をテーマに、ワークを進めていきました。

盛岡ワークショップでは、初となる夢を扱うワークです。

 

夢は海がテーマの3部構成だったようですが、途中まではどこに着地するのか、皆目見当もつかないワークが展開されていきました。

ただ、クライマックスでYさんが気付かれたことが、実は今回の盛岡ワークショップそのものを表しているとなったとき、爽やかな感動を覚えました。

まるで壮大な物語の映画のエンドロールを観ている…そんな気持ちにさせてくれたワークでした。

みんな満足した表情で、ワークショップ後の記念撮影

最後にチェックアウトを行い、記念撮影をして無事第4回のグループワークショップを終えました。

 

初日の記念写真です。

2日目の記念写真です。

盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップは、年内あと2回の開催を予定しています。

次回は2022年7月17日(日)と、その1か月後の8月27日の、2か月連続で行います。

当院のホームページにも改めて告知いたしますが、ご興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい。

 

最後に、今回ご参加いただいた方のご感想をいくつか載せさせていただきます。

30代/女性より

初めて参加させていただきました。

最初は、どんなセラピーなのか分からない点もあったので緊張していました。

ですが、聴く側も受ける側も『自分の好きなように』参加することが出来て、型にはまることのない、温かい雰囲気でのワークショップでした。

緊張感のない場作りのセッションにして頂いたこと、私を認めてくれたこと、たった1時間でこんなに気持ちが楽になるのだと感じました。

また参加してみたいと思います。

今回、ご縁があった皆様に感謝です。

ありがとうございました!

 

60代/女性より

対面でのゲシュタルトワークショップが少ない中、とても貴重な場に参加できて、嬉しく思いました。

ゲシュタルト療法に初めて参加される方も多く、自分が最初に参加していた頃の事を思い出し、なつかしくなりました。

そして、ゲシュタルト療法と出会っての自分の人生の変化を思い、改めてゲシュタルト療法って凄いなぁ、と痛感。

参加者のみなさまの、ワーク後の表情の変化にも、とても心を洗われるように思いました。

良い場でした。

ありがとうございます。

 

20代/女性より

今回はどんなワークになるのかと、少し緊張しながらの参加でした。

話をしていく中で自分の特性について知ることができ、今まで自分の中で黙々としてきた気持ちが少し軽くなりました。

決して悪いことではない、すてきなことだと言ってもらえたことが、とても嬉しかったです。

回数を重ねて参加することで、本当に少しずつですが変わってきているなと自分でも感じることができ、嬉しく思います。

次回も参加したいと思いました。