第3回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

- update更新日 : 2021年09月29日
folder未分類

うつ・自律神経失調症専門整体院、たくや整体院院長の藤嶋です。

盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ第3弾の開催

去る9月19日、第3回目となる『盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ』を行いました。

今年最後のワークショップ。今回はそのご報告となります。

 

※第1回、第2回のワークショップのご報告は、こちらをご覧下さい。

盛岡2daysゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

第2回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ

会場は県民情報交流センターの、見晴らしの良い和室

前回の会場である盛岡中央公民館が今回諸事情で使えず、今回は泣く泣く断念…。

そのため今回の会場は、盛岡駅西口にある『県民情報交流センター・アイーナ』の8階にある和室です。

盛岡市民はもちろん、岩手県民も多くの方が知っているであろうアイーナ。

大きなホールやいくつもの会議室、加えて県立図書館や免許更新センターなども入っている複合施設です。

 

今回利用させてもらった和室はこんなお部屋。

お昼休憩の写真なので、座布団が乱雑に置かれているのはご愛嬌として下さい(苦笑)。

 

この日は天気も良かったので、8階の窓からはこのように盛岡駅西側の景色が一望できました。

下の写真に写っている窓からは岩手の名峰・岩手山がくっきりと見えるはずなのですが…

このように日よけがあるため、見ることはできませんでした。残念…。

 

今回は6名ということで、エネルギーの相当な消耗も予想されます。

前回同様、エネルギー補給物資もこのようにしっかり用意しました(笑)。

 

ファシリテート役(一般的にはカウンセラーという名称の方がご理解できるかもしれません)には前回と同様、仙台を拠点に活躍されていらっしゃる定行俊彰さんをお招きしました。

長い1日の、ワークショップの始まりです

準備が整い、さっそく恒例のチェックインからグループワークショップの開始です。

初めての方もいる場合、定行さんはいつもこのチェックインに時間をかけて、ゲシュタルトセラピーがどういうものなのかを解説して下さいます。

ただ今回は参加者が6名なので、予定時間に終われるかギリギリのところ…。

時間が押さないよう最低限のことだけお話して、個別のセッションへと進んでいきました。

 

(注):参加者のプライバシー尊重のため、このあとのワークの記事については詳細な内容はあえて触れないでおります。また、写真も許可を得られた方以外は加工して載せてあります。どうかご了承下さい。

悩ませている問題との距離感とは…? 2回目の参加となるSさん

最初に手をあげたのは、前回もご参加いただいたSさん。

今回はあるお悩みについてのテーマでした。

そのお悩みのため、日常生活に少々不便さを感じていらっしゃるようです。

定行さんはそのお悩みにフォーカスするのではなく、それが解消されたあとの未来をイメージするところから進めていきました。

その後、悩んでいるものとの距離感を感じるワークへと展開。

 

悩んでいる物事を無くすのではなく、気にならないと感じる距離を取ることで、Sさんの表情にも変化が…。

またこのワークでは、前回のセッションで得られたものが伏線としてSさんを支えてくれているように感じました。

家族に変化が起こった意味とは…? 2回目の参加となるMさん

2人目は、第1回以来の参加となるMさんです。

前回初めてセッションを受けてから、Mさんのみならずご家族全員に少なからず変化が生まれたようでした。

今回はそんな家族に起こった変化を目の前に並べて、Mさんの中に起こる感情を感じてもらうワークとなりました。

 

良い変化なのか悪い変化なのか、それは後になってみないと分かりません。

実際ワーク中、Mさんにも様々な感情が沸き起こってきたようです。

ただ、今回のご家族の変化は、きっと良い方向へ向かう第一歩なのだろうな…と感じさせるワークでした。

親子だからこそ気付かない…? 2回目の参加となるSさん

3人目は、これも第1回以来のご参加となる、男性のSさんです。

親との些細なやり取りから生まれた、行き場のない感情についてお悩みのSさん。

今回はアシスタントの雅代さんや、他の参加者の方にもご協力いただき、その感情が生まれたであろう場面を再現するワークが展開されました。

そのワークで雅代さんが感じたという一言をきっかけに、Sさんとその親御さんの間でどのようなことが起こったのか、その場にいる全員が瞬時に理解しました。

 

親子というのは、基本一番近い存在です。

でも、近い存在だからこそ気付かなかったりすることもあるんだな…と、改めて感じさせられたセッションとなりました。

今回が初参加となるFさん

お昼を挟んで、最初に手をあげたのは、今回が初参加となるFさん

ご自身の中でずっと感じていたものを、訥々と語ってくれたMさん。

その感じていたものが奇しくもこのコロナ渦で大きくなってしまったようでした。

もともと雄弁に語るタイプではないMさんに対して、定行さんは激しいワークを行わず、対話形式でじっくりとセッションを進めていきました。

 

ご自身の中に溜め込んでいたものを、少しずつ言葉にすることによって、Mさんの目にも涙が…。

今回のセッションで、ずっと閉ざされていたものの蓋がやっと開き始めてくれた、そんな気持ちにさせてくれた時間でした。

深い湖のような悲しみ…。 2回目の参加となるRさん

午後2人目は、これも第1回以来の参加となる男性のRさん

初参加のときは、まるで禅問答のようなセッションが展開されたRさん。

そのセッション自体は静かに展開されていましたが、Rさんの中では少しずつですが変化があったようです。

今回、開始と同時に涙を流しながら、ずっと心に抱えていた悲しみを少しずつ語り始めたRさん。

定行さんは時に一言も発せず、その悲しみという感情をひたすら感じてもらいながら進めていきました。

 

深い湖のような悲しみは、まだまだ出し尽くせていないと思います。

ただ、終わった後のRさんの周囲に優しい雰囲気が漂っていて、少しずつでも良い方向に向かっていてくれれば良いな…と思わずにはいられませんでした。

今回が初参加となるOさん

トリを飾るのは、今回が初参加となるOさん

グループワークショップに初めて参加しても、なかなかご自身の悩みや問題って話しづらかったりもします。

Oさんも同様で、今回も積極的な参加というよりは、まずは様子見…といったお気持ちでの参加とのことでした。

定行さんはそんなきっかけでも構わない…と、ゲシュタルトセラピーの基本である『今、ここ』をひたすら感じてもらうセッションを展開していきました。

 

表情などから、深いお悩みを抱えているんだろうと思われるOさんですが、それに取り組める時期は人それぞれです。

今回のセッションが、今後のOさんの生きやすさの第一歩になってくれれば良いな…と思いました。

最後はスッキリとした表情で、ワークショップ後の記念撮影

最後にチェックアウトを行い、記念撮影をして無事第3回のグループワークショップを終えました。

2021年の盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップは、今回が最後となりますが、2022年も引き続き継続していきます。

次回は2022年1月9日(日)と10日(月・祝)の2日間にわたって行います。

当院のホームページにも改めて告知いたしますが、ご興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい。

 

最後に、今回ご参加いただいた方のご感想をいくつか載せさせていただきます。

40代/女性より

自分が抱えている課題を、客観視することができました。

心の奥底にあった気持ちや感情を言葉に出すことで、しっくりきた感がありました。

他の方のワークを見て、共感することや自分にも当てはまることが多々ありたくさんの気づきをもらい、充実した時間を過ごすことができました。

 

40代/女性より

休憩時間が適当に設けられていましたが、参加人数が多かったとのことで全体に長時間であったので、疲れがありました。

盛岡でこのように話ができる場があることはとてもありがたいと思いました。

ファシリテーターの先生はどんな話にも正面から向き合って下さり、お話できてよかったと思っています。

 

20代/男性より

今回のワークショップでは、自分ではなかなか理解しにくい他人の気持ちを少し理解できたような気がしました。

人と人との関係は悩んだりすることも多いですが、このワークを通じて、他人との問題に対する見方が少し変わりました。

 

20代/女性より

2回目の参加ということもあり、最初からリラックスした状態で参加することができました。

前回のワークから気持ち的に楽になったのですが、まだ不安なこともあり…でしたが、今回参加し、不安な気持ちを言葉に出していくことで気付くこともありました。

上手く言葉にすることができないのですが、気持ちはとっても楽になり、自分に必要な経験だったんだなと納得することができました。