第6回 盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ
うつ・自律神経専門整体院、たくや整体院院長の藤嶋です。
盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップ第6弾の開催
2月4日(土)と5日(日)の2日間、第6回目となる盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップを開催しました。
今回は、そのご報告となります。
※前回第5回のワークショップについては、こちらをご覧下さい。
また、こちらからは過去の全てのワークショップのご報告もご覧になれます。
会場は、盛岡中央公民館の本館和室です
今回は、約1年ぶりで2日間にわたっての開催。
その分参加者も多くなりますので、会場は比較的広いスペースの盛岡中央公民館の本館和室にしました。
入り口からかなり豪華な造りで、ちょっとした旅館の宴会場くらいの広さです。
会場からは日本庭園が見渡せるのですが、開催当日は真冬のため、雪に覆われてこんな感じでした。
ワークショップは、思っている以上にエネルギーを消耗しますので、例によって温かい飲み物と、エネルギー補給用のお菓子などもしっかり準備しました。
今回も2日間ファシリテートして下さるのは、仙台を拠点に活動されている、ゲシュタルト学会スーパーバイザーの定行俊彰さんです。
濃厚な2日間のワークショップが始まります
今回も初めて参加される方がいらっしゃいましたので、冒頭定行さんから、ゲシュタルトセラピーがどんなものなのか…を簡単に解説していただきました。
その後、参加者の自己紹介を兼ねた『チェックイン』を行って、2日間にわたるワークショップのスタートです。
(注):参加者のプライバシー尊重のため、このあとのワークの記事については詳細な内容はあえて触れないでおります。また、写真も許可を得られた方以外は加工して載せてあります。どうかご了承下さい。
自分でなにかを決めるときに感じていた不安感の正体とは…? 今回が初参加となるEさん
一番最初に手を挙げたのは、今回が初めての参加となるEさんです。
お悩みのきっかけとなった、幼少期の出来事からポツポツと話して下さいました。
最初は緊張のためか、それともお悩みの内容のためか、硬い表情だったEさん。
ただ、その後定行さんがEさんに問いかけた言葉から、Eさんの表情にも少しずつ変化が見られてきました。
流されるまま生きてきたと思っていたけど、実際はそこに明確な意思があると分かったとき、Eさんの中で何かが動き始めたようです。
お悩みのことについては、まだ道半ばといった感じですが、今後のEさんの劇的な変化を予感させるような、静かだけど力強いワークとなりました。
家族への心配が尽きない…? 今回が初参加となるTさん
次に手を挙げたのは、これも今回が初参加となるTさんです。
家族に対する心配で、ご自身の体調にも不安が生じ始めていたTさん…。
すると定行さんは、そんな家族の状態を、座布団を使って再現するよう促しました。
他の参加者の方にも手伝ってもらい、ご自分の家族を少し引いた視点で見たとき、Tさんにも少しずつ変化が…。
Tさんも問題の核心にはまだ到達していないように感じましたが、今回がその第一歩となってくれれば良いな…と思いました。
身体の不調で休職に至った本当の原因は…? 今回が初参加となるGさん
3人目は、これも今回が初参加となるGさんです。
お身体の不調で休職中のGさんですが、その原因には薄々と心当たりがあるようです。
実際に言葉にしてみて、薄々とした心当たりが確信に変わったTさんに、定行さんはある提案をしました。
その定行さんの提案をやってみたとき、これまで感じてなかった新たな感情も生まれてきました。
そして同時に、新たに前に進んでいこうという決意も…。
今回のワークショップで、最も劇的な変化が現れたワークだったかもしれません。
拭い切れない不安感の正体とは…? 今回が初参加となるRさん
4人目は、これも今回が初参加となるRさんです。
かつてお勤めしていた頃に感じていたストレス、それと退職されても拭い切れない不安感について、ひとつひとつ言葉を選びながら話されるRさん。
定行さんがワークで、身体に現れるメッセージを感じ取ってもらうと、Rさんの目に涙が溢れてきました…。
後日伺ったのですが、Rさんは他の方のワークを見て、ご自分の中に大きく揺れ動くものを感じられたそうです。
これがグループワークショップの醍醐味でもあると同時に、怖さでもあります。
人一倍感受性の強いRさんだからこそ、様々な思いに揺れ動かされてしまったのでしょう。
ただ、経験豊富な定行さんは、そんなRさんを見て、深く入り込むようなことはせず、身体からのメッセージを感じるにとどめたのだと思います。
今回のことがRさんの中でゆっくり浸透していって、新たな第一歩のきっかけになってくれれば良いなと思いました。
逃れられない恐怖感とは…? 今回が初参加となるTさん
初日の最後は、これも今回が初参加となるTさんです。
人への恐怖感や不安感がとても強いTさん…。
話していく中で、Tさんの中にとても強い欲求があるのが分かりました。
それを聞いた定行さんは、ある提案をします…。
カウンセリングを行うには、土台が安定していなければならない…。
そんな基本的なことを改めて考えさせられたワークだったと思います。
正直、Tさんの場合はカウンセリングを行える入り口に、まだ立っていない状態と言えます。
ただ、いつかその扉を開ける日が来てほしいと思わずにはいられませんでした。
無意識の奥に潜んでいる感情とは…? 2回目の参加となるIさん
一夜明け、2日目のスタートです。
参加者のお一人が描いた、雪だるまです(笑)
2日目の最初の方は、前回に引き続き2回目の参加となるIさんです。
前回のワークから、様々なことがIさんの中で去来したようです。
Iさんも様々な本を読んで勉強して、ご自身の無意識に押し込めたものを感じたとき、とてもショッキングなことに気付かされたそうです。
定行さんは、そんな湧き起ってきたものを否定も肯定もせず、ただIさんの中で『今』起きていることに注目していきました。
今回のキーワードは『感情』です。
感情は無理に出そうとするものではなく、自然と湧いて出てくるもの…。
それに気付いたとき、Iさんの身体から力がフッと抜けたように感じました。
まだ掘り下げるべき課題があるとのことでしたが、着実に前に進んでいくIさんを見て、僕も応援したくなりました。
怒りや憎しみの矛先は…? 2回目の参加となるTさん
2人目は、これも前回に引き続きの参加となるTさんです。
今回、Tさんが長年悩んできたことがテーマとなりました。
奇しくもそれは、初日の5人目Tさんのテーマと、とても酷似しているものでした。
また奇妙なことに、この2人は事情があって、それぞれのワークを見ていないのです…。
そのため、定行さんは初日に受けられたTさんと同じ提案を、今回のTさんにも行いました…。
今回のTさんも、問題解決はまだまだ道半ばです。
ただ、少しでも前に進んでいってくれれば良いな…と、改めて思いました。
抑えきれないイライラ感とは…? 第1回以来の参加となるZさん
3人目は、第1回以来のご参加、そしてゲシュタルトセラピーは何度か体験なさってきたZさんです。
ある状況のとき、ある人へのイライラした気持ちが増えてきていると話したくれたZさん。
そしてそこには、12年前のあの出来事も影響していました…。
話を聞いた定行さんは、イライラを感じる場面を実際に再現させます。
他の参加者にも同じことをやってもらい、イライラするのはZさんだけの問題ではないと気付かれたようです。
イライラ感を含め、感情は抑えられるものではないと、改めて感じたと同時に、今回のワークに影響している12年前の出来事の大きさを改めて感じさせられた、そんな時間となりました。
自分に自信が持てない…。 3回目の参加となるRさん
4人目は、今回が3回目の参加となるRさんです。
初めて参加されてから、ゆっくりではあるけど、着実に前に進んでいるRさん。
今回は自信が持てなくなったきっかけに対してのワークの時間となりました。
定行さんが提案して、そのきっかけとなった出来事に対して、決別を宣言したのです。
最初の頃のRさんからは、考えられない成長です。
最初は声もなかなか出せずにいましたが、繰り返すうちに大きく、力強くなっていきました…。
自信があるとか、自信がないとかなんて、とても抽象的な言葉です。
僕も、自信とはその人だけで作り出すものではなく、周りの人との関係性で育まれるものなんだな…と改めて感じさせられました。
孤独を感じる力と、後悔する力とは…? 今回が初参加となるSさん
トリを飾るのは、今回が初参加となるSさんです。
今回、グループワークショップとはどんなものなのか、興味を持たれてのご参加でした。
ご本人は、大きなお悩みなどないとのことでしたが、話していくうちにかつて、孤独を感じる力と後悔する力が欠落していると言われたことを思い出されました。
ただ、そう話すSさんには、なぜか悲壮感などは感じません。
どうやら、他の参加者のワークを見ているうちに、Sさんの中で何かが変化していったようでした。
とても数奇な半生を送って来られたSさんですが、今回のワークショップでは、また新たな力を参加者の方々からいただいたようです。
最後、Sさんからいただいた感謝の言葉が、とても印象的でした。
ワークショップ後の記念撮影
最後にチェックアウトを終えて、2日間にわたるワークショップを終えました。
最後に、参加者のみんなで記念撮影。
初日のです。
2日目のです。
盛岡ゲシュタルトセラピー・グループワークショップは、年内あと2回と、来年2月に2日間にわたっての開催予定が決まっています。
年内は5月20日(土)と9月30日(土)、そして年が明けた2024年の2月3日(土)4日(日)です。
当院のホームページにも改めて告知いたしますが、ご興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい。
最後に、今回ご参加いただいた方のご感想をいくつか載せさせていただきます。
40代/男性より
自分の見えていない一面を発見することができた。
今回の発見はまだ氷山の一角だと思うので、またワークショップに参加してみたい。
他の人の相談についても、自分にも思い当たるふしがあり、とても興味深かった。
半日しか参加できなかったが、楽しく貴重な体験をすることができた。
正直、参加費がもう少し安かったら、なお良かったです。
ありがとうございました。
30代/女性より
今回のワークショップでは自分の悩みに似た悩みを持った人の話をたくさん聞けたので良かった。
その方達に対して自分は『まだまだ出来ることがあるんだ』『早く次のステージに行って次の悩みを抱えたい』と思えたので、こういったことも複数人でやる醍醐味なのかなと感じた。