4つのストレス
4つのストレス
自律神経を乱してしまう大きな要因のひとつが、ストレスです。
ストレスというと人間関係など『精神的』なものを思い浮かべる方が多いと思います。
それは決して間違いではありませんが、実は私たちが感じるストレスには『精神的ストレス』『構造的ストレス』『化学的ストレス』『温度・湿度のストレス』の4つがあるのです。
1.精神的ストレス
精神的ストレスは、心情的に『嫌だなぁ』と感じるものが相当します。
嫁姑、親兄弟、職場関係、親戚ご近所など人間関係が多いですが、過去に受けた出来事がトラウマ化している…といったことも現在の精神的ストレスになることもあります。

そんなストレスに対し、多くの人が『我慢』をしますが、これを心理学的には『感情の抑圧』と呼びます。
その抑圧の仕方の殆どが怒りや悲しみといった感情を我慢し、体の中にため込み、無意識のうちに筋肉を緊張させて抑え込むというやり方です。
そのため、過度のストレスをため込んでいる人は体が緊張して硬くなっていることが多いのです。
感情の抑圧にもエネルギーが使われますので、抑圧し過ぎてエネルギーが枯渇してしまうと、うつや自律神経失調症となってしまいます。

感情の開放
感情を開放するといっても、職場や家庭・学校などでやみくもに開放すれば良いってものではありません。
要は感情を出すべきところで適切に開放させてあげられるかどうかなのです。
たとえば、全く問題ない環境下で…
- 大きな声で叫ぶ
- 運動して筋肉を動かす
などです。
重要なのは『声を出して体を動かす』ということです。
ネガティブ思考の改善
ストレスをため込んでいる人は往々にしてネガティブ思考に陥りやすくなっています。
思考を変えるのは難しいですが、体の状態が悪くなると程度の差はあれ誰でもネガティブ思考になっていきます。
そのため筋肉の過度な緊張を緩め、体の調子を整えてあげることである程度ネガティブ思考を少なくしていくことが可能です。
たくや整体院では、以下のような施術を行います
施術だけではなく、カウンセリングやボディワークも併用していきます。
(ボディワークは体を使うだけではなく、声を出したりすることもあります)
(身体心理学や心理カウンセリング技法に基づいて行います。)
2.構造的ストレス
筋肉の過度な緊張や背骨・骨盤のゆがみ、慢性的な肩こり・腰痛など、体の構造的問題によるストレスです。

上の様な症状が長期間にわたると私たちの脳は大きなストレスとして認識します。
また、どこかに構造的な問題が生じると、それをきっかけにして姿勢の崩れにもつながります。
この姿勢の崩れも、自律神経の乱れに直結しやすいのです。

身体の歪みの調整
固まった筋肉を揉みほぐしても、骨格が歪んでしまっていたらすぐに固まった状態に戻っていってしまいます。
そのため、体の要である背骨を正しい状態にしてあげる必要があります。
脳脊髄液の流れの回復
うつや自律神経失調症で悩んでいる多くの方は、脳脊髄液の流れが悪く、滞りを起こしています。
これを引き起こしているのが頭の骨の歪みや、頭や首の筋肉の緊張です。
首のストレッチなども効果的ですが、それでも改善が見られない場合は専門家に診てもらう必要があります。
たくや整体院行う施術
たくや整体院では、体の歪みを整え自律神経を調節する施術を行います。
3.化学的ストレス

これは私たちの体内に入ってくるストレスです。
タバコやアルコール、食品添加物など分かりやすいものもありますが、意外なものが化学的ストレスになることもあります。
その代表的なものがカフェインと砂糖です。
カフェイン
カフェインには交感神経を強制的に働かせてエネルギーを無理に絞り出そうとする働きがあるので、うつや自律神経失調症の方が摂ってはいけない代表的なものです。
体のエネルギーが減少しているのにカフェインを摂って、無理にエネルギーを絞り出すことになるので、カフェインの効果が切れるとさらに症状が悪化してしまうのです。
砂糖
砂糖を摂ると血糖値が急激に上昇しますので、それを下げるべく今度は膵臓からインスリンというホルモンが大量に放出されます。
大量に出てしまうので、今度は逆に血糖値が低血糖へと急降下してしまうのです。
やる気が出ない・だるい・イライラするなど、この低血糖の状態ではうつ病や自律神経失調症を悪化させてしまうのです。

- コーヒーなど、カフェインが入っているものは控えること
- 空腹時に甘いものを摂るのは控えること
※うつや自律神経失調症には他にも摂ってはいけないもの逆に積極的に摂るべきものがありますので詳しいことはご来院の際にお聞きください。
たくや整体院行う施術
問診で生活習慣の癖などをお聞きして、無理のない範囲で見直していくことをご提案していきます。
4.温度・湿度のストレス
極端に暑い場所や寒い場所、また極端な寒暖差は自律神経に負荷をかけ、多くのエネルギーが奪われていきます。

うつ病や自律神経失調症の方はエネルギーが不足していることが多いので、このような環境は症状を悪化させることがあります。
出来るだけ快適な環境で過ごすことを心掛けて下さい。
入浴時の注意
温泉などの入浴は体をリラックスさせる効果もありますが、長湯はしないようにしましょう。
長く入浴すると逆に体が疲れてしまいエネルギーを消耗させることになってしまいます。
気温等に関しての注意
温度や湿度のストレスについては、可能な限り快適な状態を維持するよう努めて下さい。
気温が高い時にはクーラーを、低い時には暖房を、寒暖差が激しい時は着衣などでコントロールしながら過ごすと、比較的ストレスも受けづらくなります。
出かける予定があっても、その日の気候によって外出を控える判断をするというのも大切です。
たくや整体院行う施術
化学的ストレスと同様、生活習慣指導を無理のない範囲でご提案していきます。
ストレスの器
このように、大きく4つのストレスがありますが、それを受け止める私たちの体は一つきりです。
たとえばそれをストレスを器としましょう。
仮にストレス容器の上限を10だとしましょう。
毎日会社へ行き、朝から晩までずっと猫背の姿勢でパソコン前のデスクワークに追われていて、おそらく慢性的な肩こりや腰痛、多分骨格のゆがみもあるでしょう。
この人の構造的ストレスを仮に4としましょう。
この人はまだ独身で食事はほぼ毎日外食でした。
時間にも余裕がないので、ファストフードかコンビニのお弁当という日々が続いていました。
様々な食品添加物を過剰に摂取していて、化学的ストレスを仮に3としましょう。
また職場でのデスクがちょうどエアコンの吹き出し口にあったため、夏の冷房や冬の乾燥に悩まされた続け、温度や湿度のストレスを仮に2だとしましょう。
ここまででこの人のストレス容器には合計9のストレスがたまっていることになります。
そうすると残るストレス容量はわずか1です。
このような人は、ほんの少し精神的ストレスが加わっただけで容易に自律神経失調症が発症してしまうかもしれないのです。
うつや自律神経失調症を治し予防していくには、この4つのストレスをいかに軽減してコントロールできるかにかかっているのです。
ストレスへの耐久力
ただ現実には、同じような環境・同じような年齢・同じような体型でも、ストレスに押しつぶされてしまう人がいる反面、元気に過ごしている人もいます。
この違いは、元気で過ごせている人の『ストレスへの耐久力』が高いからなのです。
ストレスへの耐久力は、ストレスと同様に次の4つで構成されています。
体力
同じくらいのストレスにさらされていても、体力がある人とない人では、受けるストレスの重さも変わってきます。

たとえば、1時間くらいのランニングを軽くこなせる人と、10分歩くだけで息が上がってしまう人では、明らかに前者の方がストレスに強くなります。
対処能力
実社会で生きていくと、様々な出来事に遭遇します。
対処能力とは、そんな様々な出来事に対して対処していける力のことです。

具体的には次のようなものがあげられます。
- 思考能力…ものごとを歪んでとらえたりせず、状況に応じて適切な思考や判断ができるかどうか。
- 感情能力…感情を抑え込みすぎず、かつ感情をむやみに爆発させることなくコントロールできるかどうか。
- 行動能力…状況に応じた、適切な体の動きをしていけるかどうか。
- コミュニケーション能力…実社会で自分や他人を否定したりせず、他人とうまくコミュニケーションをとれるかどうか。
情緒的サポート
受けたストレスを理詰めで処理していく人もいますが、実はストレスを解消していける原動力は情緒や感情的なものが満たされたときの方が大きいのです。
そのため、ストレスを受けた時に理詰めで納得させられようとしたり、なぐさめるつもりが説教や説得になってしまっては、受けたストレスがかえって倍増してしまうこともあります。

情緒的サポートとは、ストレスを受けたときに無条件で情緒や感情的な面からサポートしてくれる人がいるかどうかです。
自己肯定感
ストレスを受けたとき、自分自身を否定してしまっては、ストレスの波に飲み込まれてしまいます。

自己肯定感とは文字通り、自分自身を認めてあげられる力のことです。
4つのストレスと、ストレスへの耐久力の関係性
例えるとすれば、ストレスを分数の分子、ストレスへの耐久力を分数の分母と言うことができます。
もしストレス(分子)が大きくても、ストレスへの耐久力(分母)がそれ以上に大きい場合は、まだ心身共に持ちこたえられている状態です。
ところが、ストレスを可能な限り減らしたとしても、ストレスへの耐久力がそれ以上に低いときは、ストレスにぺしゃんと潰されてしまいます。
あくまで一般的にですが、ストレスを下げるのは休養を中心とした対応が必要です。
反面、ストレスへの耐久力についてはリハビリ的な対応が中心となります。
そのため、双方への対応が必要な方は、まずは休養的対応のストレスの軽減から始めていって、その後リハビリ的なストレスへの耐久力を上げる取り組みを行っていく方が良いでしょう。


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※予約が埋まっている場合でも、まずは一度お電話いただき、ご相談下さい。
 症状によっては対応・調整できる場合もございます。










